理と美の統合
—Integration of nature and art.

人間の

知性は

2つの

側面に

支えられて

いると

考えて

います。

ひとつは

世界の

法則を

理論的に

記述・伝達

する

方法で、

これに

よって

人は

情報を

伝え、

りんごが

何秒かけて

地面に

落ちるかを

予測します。

もうひとつは、

複雑系の

世界を

直感的に

把握・表現

する

方法で、

これに

よって

人は

抽象を

描き、

池の絵に

感動

します。

私は

前者を

理、

後者を

美と

呼ぶ

ことに

しました。

生活の

中で、

理と

美は

様々な

対立に

姿を

変えて

現れます。

科学と

芸術、

記号と

表象、

機能と

意匠、

定量と

定性、

経済と

文化、

協調と

独善、

客観と

主観、

セオリーと

ポリシー。

我々は

事ある

ごとに

片方を

悪魔、

もう片方を

英雄

として

扱ったり、

また

別の

ときは

善悪を

入れ

替えて

みたり

して、

理と

美を

使い

分け

ながら

思考

して

いきます。

この

2つ

すべての

人が

持ち

合わせて

いますが、

比重は

それぞれ

です。

一般的に

理偏重の

人は

ビジネス色、

美偏重の

人は

芸術色が

強い

印象を

与えます

が、

ここで

大事

なのは

どちらに

しても

最も

優秀な

部類の

人は、

その

両方に

長けて

いる

という

ことです。

あらゆる

優れた

判断は、

直感に

よって

生まれ、

理論に

よって

育てられ

ます。

アイデアを

論理的に

導き出した

説明する

人も

いますが、

すべての

場合に

おいて、

論理は

あくまで

サポートや

事後説明に

過ぎません。

(ただ

ここで

一つ

注意

しなければ

ならない

のは、

あくまで

両立が

必要

なのは

優秀さ

という

評価軸に

おいて

です。

優秀

とは、

売れて

いる

アーティストや

素晴らしい

経営者

こと

です。

仕事や

作品の

価値

自体は

徹底的な

理や

透徹

された

美に

よる

もの

ある

こと

ある

でしょう。)

デザイン

という

言葉の

定義が

拡張

されて

いく

様を

見ながら

私が

思う

のは、

皆は

理と

美を

統合

したがって

いる

では

ないか、

という

こと

です。

長らく

言語化

されない

まま

一部の

優秀な

人間が

兼ね

備えて

いた

2つの

能力を、

集団の

中で

シナジー

させる

ための

橋渡し

として、

デザイン

という

言葉が

媒介

する

ことを

期待

されて

いるように

見えます。

これは

デザイナーの

仕事が

元来、

機能と

意匠を

統合

する

ということに

由来

するの

でしょう。

少し

荷が

重い

ですが、

適正は

あるはず

です。

人類の

知の

前進に、

挑戦

しましょう。